■構内運転2(非設備区間)

構内入換信号による運転を行う区間のうち、保安装置が設備されていない区間が非設備区間です。

BVE上では以下の区間で設定されています。

【1】銀座線
(1)上野検車区構内−通路線ATC設備端

 

 

・運転画面説明

上野検車区を例にします。

(1)入換信号機
構内運転は入換信号機の現示に従い運転します。 注意現示の場合、通常運転速度は25km/h以下とされます。

ATC設備区間ではATCのバックアップにより速度節制がかかりますが、非設備区間では保安装置がありません。

(2)踏切開通灯
踏切の遮断機動作が完了していると点灯します。

(3)踏切掛の合図
上野検車区の踏切は、列車通過時に踏切掛の立会い及び合図を必要とします。
踏切開通灯の点灯と、踏切掛の合図が揃う事で初めてこの区間を通過できます。

・運転概要

(1-1)非設備区間での運転開始

マスコンキーを挿入し、ATC切換スイッチを非設とすることでブレーキが緩解します。

入換信号が注意を現示したのち、無線の出庫指示により運転を開始してください。
便宜上、検車区構内は15km/h制限としてあります。

踏切手前まで進行したのち「据付停止」位置で停止し、進路・踏切開通および踏切掛の合図により再び起動します。

(1-2)非設備区間から設備区間への進入

通路線(出入庫線のこと)の“ST”と呼ばれる区間に進入すると、 「◎」印をした標識が設置されていますが、これは「ATC切換始端標」といいATC区間の始端部分に設けられているものです。

車両はこの標識部分で停止し、ATC切換スイッチを「ATC」位置にします。

この区間に進入する際「ジリリリ」というベルが鳴動しますが、 これはATC区間に進入した事を知らせる為のもので、ATSが付いているわけではありません。

以降は通常の構内運転と同様、入換信号機の現示に従い上野構内まで運転します。

(2)設備区間から非設備区間への進入

ATC終端となる区間までは通常の構内運転と同様の手順で運転します。

通路線のST区間の停止位置まで進むと、「○」印に横線の入った「ATC切換終端標」があります。

この標識部分でATC切換スイッチを「非設」位置にし、入換信号と踏切開通灯、踏切掛の合図を確認して車両を起動します。

この時点ではまだATC区間のため、「ジリリリ」というベルが鳴動しますが、これは所定の動作で、ATC信号を受け無くなる地点まで進むと自動的に鳴りやみます。


 

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