17 簡易運転台


8000系には車両基地内で分割運転ができるよう、編成中に簡易(中間)運転台の装備、または可搬式簡易運転台に対応した設備が設けられており、5両ごとに分割できるようになっている。

未更新車では以下の2パターンで設置されていた。

・第01編成〜09編成
第5車両の2端と第6,8車両各1端の3箇所

・第10編成〜19編成
第5車両の2端と第6車両の1端の2箇所

初期車のみ第8車両にも簡易運転台が存在しているが、これは8両編成時代(3+5で分割していた頃)の名残であると思われる。

 

1,2次車には簡易運転台を持つ妻の片側(A側)に運転用の灯具が設けられており、外観から装備車両である事が判別できた。

3次車以降は簡易運転台の機器を可搬式とし、車両側は対応するコネクタのみとする設計(栓受け方式)に改められた為、灯具・簡易運転台機器の装備は1,2次車にしか設けられていない。

(8504−2009.04)

車内より

(8508−2009.05)

灯具はB修時に撤去されている。
3次車以降と同様の可搬式に対応できるように変更されたものと推測される。
撤去された灯具部分は蓋により塞がれている為、痕跡を確認することができる。

前述の理由により1,2次車には第8車両にも簡易運転台の装備があったが、B修後は編成にかかわらず第5車両2端、第6車両1端の2箇所のみ簡易運転台対応となっている。

(8507−2009.02)


8000系用の簡易運転台マスコン(MC-9C)
1,2次車の妻部点検蓋内にはこのマスコンが計器と共に設置されていた。
ハンドル1本で力行、ブレーキを制御する。

6000系や70000系では塗色がグリーンであるが、8000系用はクリーム色となっている。

(イベントにて−2010.11)