53 パンタグラフ


・パンタグラフ
パンタグラフの型式は PT4315S型である。
M1(Mc1)車に2基、編成で計6基取り付けられている。
当初はT車にも1基取り付け計7基の設計であったが、母線回路の変更によりこれは省略となった。

いくつか種類があり、少なからず製造年によるマイナーチェンジがあるようである。

本体にメーカーの型式銘板があるが、その横に部内形式なのか「PT-11A形パンタグラフ」という銘板も取り付けられている。

(8213−2021.03)
現在使用されているパンタグラフはアレスタの形態が3種類ある

 1.アレスタのカバーがないもの

(8205−2021.03)
 2.アレスタにカバー(小型)が付けられているもの

(8207−2009.02)
 3.アレスタにカバー(大型)が付けられているもの

(8207−2021.04)



1次車のアレスタは当初形状が異なっていた。
東京メトロになって以降(2008年頃?)に交換され、現在このタイプのアレスタを持つ車両はなくなっている。

(8802−2003.03)

当時の1次車と同形状と思われるアレスタは現在地下鉄博物館に展示されている。
パンタグラフは7000系のもの。

(参考:地下鉄博物館収蔵品−2021.08)

小型のカバーがついたアレスタは、上記1次車のアレスタの消滅時期とほぼ同時期(2008年頃)から見られるようになった為、1次車のアレスタがこの小型カバーのタイプに交換されたのではないかと考えられる。

大型のカバーが付いたアレスタは、それより後(2016年前後)になってから見られるようになった。
これはカバーの付いた新しいタイプに交換されたのか、従来のものにカバーを追加取り付けするようになったのかは不明である。

(左-大型:8410 / 右-小型:8408−2021.03)



2009年、2021年にそれぞれ調査したアレスタ形状は以下の通り。検査時に循環させている為か取付車両は時期により変動している。

避雷器カバー有無一覧 (2009年現在)
←押上

編成

8200

8400

8800
01編成



02編成



03編成



04編成



05編成



06編成



07編成



08編成



09編成



10編成



11編成



12編成



13編成



14編成



15編成



16編成

未調査
17編成



18編成



19編成



避雷器カバー有無一覧 (2021年現在)
←押上

編成

8200

8400

8800
01編成



02編成



03編成



04編成



05編成



06編成



07編成



08編成



09編成



10編成



11編成



12編成



13編成



14編成



15編成



16編成



17編成



18編成



19編成




・ヒューズ箱形状

1,2次車はヒューズ箱が角型

現在はB修によって全て3次車以降の形状のものに交換されている。

(8808−2008.11)

3次車以降およびB修車はヒューズ箱が丸みをおびている。

(8802−2009.02)

高圧配線は2端側のパンタグラフからヒューズ箱を経由して床下へ降りており、1端側のパンタグラフは2端側からの渡り線のみが接続されている。

(8811−2009.02)