22 社紋


営団時代は前面、側面に通称「Sマーク」と呼ばれる紋章が取り付けられていた。

2004年より営団地下鉄は特殊会社化され東京地下鉄(東京メトロ)となったが、車両の紋章も同社のシンボルマークである「ハートM」へ変更されて現在に至っている。


【営団時代】

正面非常扉、側面の窓上に営団地下鉄の「Sマーク」が取り付けられている。次車に関わらず正面は切り抜きタイプ、側面はプレート状である。

0系の構体を持つ車両で側面の紋章がプレート状なのは、03系の1次車と8000系の6次車のみで稀な例である。

 




【東京メトロへの移行前】

新会社移行を控えた2003年より、正面、各側面に、新マークが取り付けられ、営団としての最終日となる翌年3月31日までは目隠しがされた状態で運用された。

正面はステッカー、側面はプレート、その上から無地またはSマークのステッカーが貼り付けられた。
このほか、新たに先頭車の乗務員室横の戸袋上にもマーク掲出位置が設定されるようになった。





【東京メトロ移行後】

2004年3月31日から新会社スタートとなる4月1日にかけ、一斉に目隠しステッカーが剥がされ、翌日からの運用は全て「ハートM」と呼ばれるコーポレートマークを付けた新しい姿で行われた。

現在は痕跡はなくなりつつあるが、移行直後は特に正面の取り外したSマークの跡が目立っていた。




 

【第10編成…その1/掲出位置】

5次車である第10編成は製造時期や思想に従来編成と異なる部分があるが、社紋についても他編成と掲出位置に差異がある。
1〜4次車では行先表示器と対称となる片寄りの窓上に社紋が掲出されているが、5次車では中央の窓上、車側灯脇に掲出されている。


(▲4次車/8816−2021.06)

(▲5次車/8810−2021.06)

 


 

【第10編成…その2/号車表示】

東京メトロ移行に際し乗務員室横の戸袋上にも新たにマーク掲出位置が設定されるようになったが、5次車である第10編成には元々先頭車掌側の戸袋に号車プレートが設置されていた為、マーク掲出に際してこの号車表示の位置を変更した経緯がある。

各先頭車、車掌側戸袋に設置されていた号車プレートを撤去し、側引戸を挟んだ左側へのステッカー貼りに変更、空いたスペースにメトロマークを掲出した。
この為、以降
第10編成は両先頭車の車掌側のみ号車表示がステッカー(他の箇所はプレート)となる変則的形態となっていた。

なお、第10編成はB修時に号車プレートを全てステッカー表示へ変更した為、現在の号車表示は全車ステッカー貼りで揃えられている。

(左下:営団時代の8010。車掌側の戸袋にプレートの号車表示があった−2003.03)
(右下:メトロ化後の8010。号車表示がステッカーになり位置が変更された−2008.10)