31 内装・座席

・車内

【1次車】

8000系の車内は6次車を除いてどの車両もほぼ同じ意匠となっている。

登場時の1次車は床敷物がグレー一色であったが、現在ではC修施工後のため、フットラインの入った床敷物となっており、併せてドア周りのゴムも黒色のものに交換されている。

(8005−2002.10)

【2次車】

1次車とほぼ変更点はなく、2次車も既にC修施工後のため、床敷物、側引戸のゴムなどが落成時と比べ異なっている程度の変化が見られる。

(車号失念−2002.10)

【3次車】

側引戸脇の手すり寸法が2次車と異なっている。

3次車は今までに主な更新が行われていないため、唯一床敷物が落成時のまま(フットラインなしのグレー)となっている。

(8012−2002.10)

【4次車】

4次車からは床敷物に0系同様フットラインが入れられた。

1、2次車更新時の床敷物は、4次車と同様のものが使用されている。

(8016−2002.11)

【5次車】

車内表示器が取り付けられている以外は4次車と同様となっているが、化粧板に光沢のあるものが使用されている。

また、袖仕切りや化粧板の押さえ金具がアイボリーに塗装されているなど、パーツにも0系列の思想が入れられている部分がある。

(8010−2002.10)

【6次車】

構体に準じ車内も9000系をベースにしたものとなっている。座席は一人当たりの幅が20mm拡大され、バケットシートが採用されている。

なお、6次車には5次車のような車内表示器は設けられていない。

(8607−2002.10)

【B修車】

B修車の車内では化粧板、床敷物の更新が行われ、袖仕切りも化粧板の柄が変更されており、明るめのイメージでまとめられている。

(8103−2009.05)


後期B修車の車内。化粧板は変わらないが袖仕切りや床敷物のデザインが初期のものから変更されており、編成により印象が異なっている。

(8712−2021.02)


・化粧板

【1〜4次車】

アイボリー系でまとめられている。

妻面や袖仕切りの化粧板は直線状柄が入っている。経年によるものか、緑色がかっている車両とアイボリーに見える車両がある。

(8212−2008.10)


戸袋やドア部分もアイボリーベースだが、柄は淡めになっている。

(8112−2008.10)

【5次車

5次車は他と比べて化粧板に光沢がある。

(左:8005 / 右:8010−2002.10)


【6次車】

1〜5次車よりも色味がパープルに寄せられている。

(8707−2021.02)


化粧板のデザインは同じイメージであるが、色合いは戸袋や妻部分のデザインの方が淡く、袖仕切部分の方が濃い。

(8607−2021.02)

【B修車】

淡いパープルを帯びたホワイト系の内装に更新され、清潔感のある装いとなっている。

未更新車は天井板と妻部板で2種類の柄を使用していたが、B修車では両方とも同一のデザインとなっている。

ただし貫通扉はアイボリー系となっており、こちらは6000系などと同じイメージになっている。

(車号失念−2008.10)

化粧板はよく見ると淡い柄が入れられており、無地ではない。

(8110−2021.02)

6次車は基本的にはB修後も化粧板の更新はされていないが、唯一第04編成のみ、6次車も化粧板が他の車両と同一のものに交換されている。
ただし、袖仕切りやドア部分は交換されておらず原型のままとなっている。

(8604−2021.04)

第04編成以外の6次車はB修後も基本的に化粧板の更新はされていない。
対話式となった非常通報器の設置箇所の戸袋のみが交換されている。

(8707−2009.02)



・座席モケット

【1〜5次車】

ワインレッドを基調にしたもので、織り込み模様で着席区分を示したものであった。
8000系の着席区分織り込みは営団で初めての採用で、以降他路線に波及した。

なお、当初1,2次車では座面にも着席区分の織り込みがあったが、3次車からは背ずりのみとなり、1,2次車もモケットの張り替え時に統一された。

(8009−2008.10)

【1〜5次車優先席】

ブルーにシルバーのエコーラインを入れており、旧世代の車両から使用されている柄であった。

(8109−2008.10)

【6次車】

6次車では8000系で唯一バケットシートが採用されている。

モケットはラインカラーを意識したパープル基調のもので、袖仕切り部分の形状もベースとなっている9000系に準じている。

9000系とはひじ掛け部分にモケットが巻かれている点が異なり、営団車では8000系の6次車で初めて採用された。

(8607−2002.10)

   

【モケット更新車】

2002年頃より座席モケットが交換され始め、現在はすべての編成が交換済みとなっている。

B修などの車両更新とは別に行われており、第09編成のように更新車でありながら座席は未更新という編成も存在した(09編成は2009年にモケット更新済)。

 

(8007−2003.02)

【モケット更新車−6次車】

モケット更新車においては6次車も同様のデザインとなっている。

仕切り部分とひじ掛け部分も同じデザインに交換されている。

(8707−2003.02)

【モケット更新車】

淡いパープルに着席区分が織り込まれたものとなっている。

(8212−2008.10)

【モケット更新車優先席】

ブルー基調であるが更新前と同様着席区分の折り込み等は特にされていない。

(8212−2008.10)