メトロカードアーカイブ
17 その他
営団地下鉄では毎年夏休みの向けのイベントとしてスタンプラリーを開催していたが、PRを兼ね1992年からメトロカードが発売されるようになった。
1992年までのスタンプラリーはオリジナルの駅スタンプを使用し、1993年以降は映画とのタイアップによるスタンプラリーになっていた。 そのため、特定の作品を用いていない1992年のみ、オリジナルキャラクターの「メトロン」がメインデザインとして用いられている。
1992年 スタンプラリー'92 メトロンの大冒険
1992年7月1日発売
1993年 スタンプラリー1993 メトロンの恐竜アドベンチャー
1993年7月20日発売
1994年 メトロンのスタンプラリー'94 ライオンキングへの旅
1994年7月1日発売
1995年 スタンプラリー'95 メトロンのジャングルブック
1995年7月20日発売
映画「写楽」公開に伴って記念に発売された。デザインに東洲斎写楽の描いた浮世絵を用いている。 3枚とも1995年1月1日発売。
三世大谷鬼次の江戸兵衛
市川鰕蔵の竹村定之進
松本米三郎のけはい坂少将実はしのぶ
付属の台紙には鑑賞割引券つき。
1992年から発売されたのが慶弔用メトロカード「華」「清」の2種である。 前者は慶祝や記念用、後者は葬祭など弔事用の贈り物を想定している。取り扱いは定期券売り場・駅事務所で、それぞれに専用の袋を付けることができる。
解説によっては華は「バラ」と称されることがあるが、用いられているものは蘭と思われる。 静は胡蝶蘭が用いられている。どちらも発売額は1000円。
「華」/花束
1992年9月1日発売
「清」/胡蝶蘭
他の年と比べ1995年は従来では設定のなかったコンセプトのカードが企画されている。以下の3種はそれぞれ1995年の夏・秋・冬に発売された。
「777」 1995年7月1日発売
いわゆる日並びのメトロカード。 当日の星座早見表がデザインされたもので、同デザインの記念乗車券と共に発売された。
ただしカードは「777」というタイトルで、分類も記念柄の分類ではない。 発行枚数は3万枚。
鉄道の日記念 「10月14日は『鉄道の日』」 1995年10月1日発売
1994年に制定された「鉄道の日」記念のデザイン。第二回となるこの年に初めて発売された。
このデザインも記念として発売されてはいるが、記念柄の分類ではない。
「カレンダー」 1995年12月1日発売
翌年1996年のカレンダーをデザインしたもので、南北線の駒込〜四ツ谷間開業PRを兼ねたものになっている。 カレンダーを図柄としたカードが発売されたのはこの1度のみである。
一般発売された通常デザインのメトロカードはこの「カレンダー」が最後となり、以降の発売はSFメトロカードへ移行した。
SFカード移行で従来のカードは保有期間が延びると見越し、カレンダーを図案に用いたのだろうか?
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