メトロカードアーカイブ


33 プリンタータイプ

 

モデルタイプ、フリータイプでのメトロカードカード制作には、時期にもよるが50枚〜100枚程度の最低制作枚数があり、概ねが贈答品や企業のPR等を想定したものであった。

これに対して個人の記念品のような位置づけで、カードプリンターで写真やイラストを無地カードに印刷するものが「プリンタータイプ」である。
モデル、フリータイプと比較すれば簡易な方式となるため、それとは画質や発色も異なるが、1枚から制作できることや、その場で印刷する為に制作時間も30分程度であるなど、その手軽さを特徴としていた。

プリンタータイプは、1994年4月から銀座駅の定期券発売所で取り扱いを開始、発売額は500円と1000円の2種類で、1枚に対し手数料400円がかかり、制作費は500円券では900円、1000円券では1400円となっていた。
後年池袋駅定期券発売所と上野のメトロカードセンターへも取り扱いが拡大され、SFメトロカードに移行後もサービスが続けられてたが、サービス開始時期の関係上、メトロカードでの取扱いは総じて2年程度の期間となっている。

 


【1000円券】

使用される無地のカードは様式の決まったもので、このカード内の空白部分に印刷する。

矢印や表記は最初から印刷されており、フリータイプのように指定や変更はできない。
また、印刷を行う為かカードはモデルタイプのものに近い質感をしている。

プリンタータイプは専用のカードを使用し、1000円券の場合カードの記号はH02となっている。



【500円券】

印刷の仕上がりは画像のようになる。

これは地下鉄博物館で購入した500形の写真を持ち込んだ時のもの。

当時は基本的にフチなしの印刷は難しいと説明され、四方にフチが残っていたが、SFメトロカードになってからは殆どフチのない印刷が可能になっていた。

なお、500円券のカード記号はH01。

文字が「丸“の”内線」になっているが、小学生当時は制作担当の職員氏の誤記を言い出せず受け入れてこのような形に。(今は良い思い出^^;


 

銀座駅には定期券売り場の一角に専用のスペースを設けて装置を置いており、持ち込んだイラストなどをスキャナーで読み込み、モニタに映し版下に相当する部分を作成する。
文字入れを行う場合はレイアウト用の用紙を記入し、必要に応じ文字色などを指定する。(文章ごとに配色を変更したり、縦横を変更することも可能)

仕上がりの確認はこのモニタ画面上で行い、その後印刷工程に入る。
受け渡し時に料金を支払い、作成が完了。

 

 

 

 



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