メトロカードアーカイブ


カードの記号(コード)について

 

 

カードの裏面には旅客への利用案内や券売機で読み取る磁気情報と共に、13桁の記号(コード)が入れられている。

このコードは各カードごと固有のものになり、概ねの情報が分かるようになっている。

 

 


「A37C901145702」のカード

A37

 

個別コード(種別):

発行カードの種類(デザイン)に当てられている記号
数字は必ずしも発行順と一致するわけではない。

 

C

 

発売額(券種):

A/500円券
B/1000円券
C/2000円券
D/3000円券


9011

 

製造年月:

西暦の末尾2桁と月2桁で、例では1990年11月製造となる。
製造月は発売月の2〜3ヶ月前の数字になっていることが多い。そのため時期によっては発売が翌年(製造年と発売年が一致しない)場合もある。


45702

 

通し番号:

A37のカード45702枚目

 

■製造年月について

限定デザインや発行枚数を決めているものについては1回限りの事が多いが、通常デザインによっては同じ年内で複数回制作される場合がある。

画像の1995年A04のデザインは少なくとも5度製造されている。


 

■個別コードのアルファベットについて

以下の種類があり、続く番号はそれぞれ01から(E,F,Gは00から)振られている。

 

【A】オリジナルデザイン
:駅や定期券窓口で1枚から購入できる一般発売用のカード

【B】記念デザイン
:主に沿線の美術展覧会、営団の記念行事等で発売されたカード

【D】モデルタイプ(モデルデザインカード)
:贈答用を想定したもので、 あらかじめ背景がデザインされたカードに文字などを入れて制作するタイプ。

【E,F,G】フリータイプ(フリーデザインカード)
:贈答用を想定したもので、デザインを自由に制作できるタイプ。

【H】プリンタータイプ
:持ち込んだデザインや写真をスキャナで読み込み、カードプリンターで制作するタイプ。

【I】PRカード
:営団が販促や広報用途に制作したカード。

 

なお、当初【E】以降は【V】まで全てフリーデザインとして想定されており、1988年の時点ではPRカードは【A】の記号で制作されていた。
PRカードについては1989年から【I】の区分となり、【H】のプリンタータイプについても1994年のから取扱いから設けられたため、実情に応じ区分の追加が行われていったものと思われる。
【H】【I】の設定以降、【J】〜【V】の区分をどうしたかは不明だが、フリーデザインの制作数から推測すると未使用だったのではないかと考えられる。

このほか【C】の区分は当初「広告付き」とされており、国鉄の発売した「オレンジカード」が初期に行っていた企業の広告入りデザインを見込んだ設定をしていたようである。(使用実績があったかは不明)

 

 



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