現時点で記載内容に疑問のある項目

 

当コンテンツの公開後、記載内容に疑問がある項目、また、記載していない形態があるものの不明確で一覧への反映を見送っている項目について、必要のあるものを暫定ながら掲載したいと思います。

詳細が判明すれば一覧へ反映させたいところですが、解決には時間を要すると思われる為に一覧へは反映させず、参考となりそうな情報を記載する事としました。

 

【その1】 1500形・1600形の屋根塗り分けについて

1500形および1600形の1684号車までの車両は当コンテンツでは「屋根の構造上新製時からオレンジ一色に塗られている」と表記しております。

これらの車両の塗装については「屋根のインディアレッドの塗色は行わず、1色で塗装された(1500形)」、「1675〜1684は屋根も側板と同じ塗色が施こされている(1600形)」(:いずれも鉄道ピクトリアルNo.111) との記述があり、管理人としては汚れた屋根の写真と相まってもともと屋根までオレンジ一色であると考え、表記しておりました。

一方で、落成時の写真などでは新車の状態でありながらモニタ状の通風口部分が車体色に対して黒みがかった色をしている他、不自然に前頭部を横断する塗り分けのようなものがある車両も存在しており、別の色で塗装されているように見受けられるものも数多くありました。
また、「屋根部までオレンジ一色とした(鉄道ファン No.611)」「前頭部には赤い屋根部の塗り分けが無く(鉄道ピクトリアル No.939)」など、明確に一色塗装とは表現してない記述の場合もあり、同車の塗装塗り分けについては「一色塗装されている」という表記では疑問があると考えられるようになりました。

1500形、1600形は車号ごとに製造メーカーが異なっている事もある為、メーカーごとの特定も含めて今後ももう少し深く調査をすすめていきたいと思っていますが、塗り分けがあると考えた場合、図1のような雨樋部分の上端を境にしたL字状の塗り分けによりインディアンレッド塗装が施されていると考えられます。


【その2 !!判明!!】 1500N2の屋根銀色塗装について

1500N2が新製の際、屋根塗色による室内温度変化に与える影響を調査する目的で上雨といより上部を銀色に塗った事が記録されています。

しかし、この塗装が施された車両はM1車であるという記述(電気車の科学 No.402)と、M2車であるという記述(鉄道ファン No.249)の2種類がありますが、ネット上で屋根を撮影された方の画像からM1車であったことが判明しました。

 

【その3】 IRアンテナ撤去について

列車無線の使用開始により1500形〜2000形までの車端にはIRアンテナが取り付けられましたが、固定編成化により編成の中間に組成された車両では不要となる為か、後年撤去が行われている事がほぼ間違いありません。
現時点では1500形〜1800形は撤去された車両がある事を確認していますが、中間車化された1900形、および2000形の中間車については確認できていない為不明です。

現時点で判明している車両は以下に記載をしますが、これらの状況から撤去は1970年代後半から1980年代にかけて行われたのではないかと推測されます。
中には1985年になっても残存している車両がありますが、その頃には01系の導入が始まった事で廃車を前提とし、撤去自体を中止していた可能性も考えられます。

1500形
1573 1979年の時点で撤去済
1574 1983年の時点で撤去済

1600形
1682 1982年の時点で残存
1684 1981年の時点で撤去済
1688 1979年の時点で残存

1700形
1702 1985年の時点で残存
1710 1985年の時点で残存
1718 時期不明 撤去済

1800形
1819 1979年の時点で撤去済
1820 1979年の時点で撤去済
1821 1981年の時点で撤去済
1822 1983年の時点で撤去済

 


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