H代車(日野)
KL−HR1JNEE

H代車では現在まで納入されてきた三菱製車両のほかに、日野製の中型ノンステップ車を大型車と同等の長さに延長した車両も導入されました。
当初グリーンシャトル用に5台が納入されましたが、現在は使用されていません。→こちら

新製配属されたものでは初の日野製車両であるH代車。 非常口は中央部に設置されています。また前後面の局番プレートが小さなものになっています。
中型車がベースになっているため、大型車と比べると車幅の違いよくわかります。 愛称表示は三菱製H代車と同様に「愛称板」を差し込む形をとっていますが、この車両のみ水色がかったものになっています。

車内の様子。大型車と同等の定員を確保するため中扉付近にフリースペースが設けられ、この関係上優先席が2箇所に設けられています。


●なぜ日野なのか?
都営バスでは各営業所に納車するメーカーが指定されており、渋谷営業所では三菱車が納車されることになっています。これは操作性、保守性などの問題が大きな理由と思われますが、平成13年に納入されたこのH代車では指定メーカーではない日野車が納車されています。
この車両は中型車がベースである故に大型車より低価格で購入することができるのですが、当時このような車両を発売していたのは日産・日野で、指定メーカーである三菱からは発売されていなかった為に変則的な車両配置になったものと思われます。

中型車でありながら大型車なみの定員をもつこの日野HRは、価格の兼ね合いもあって各地で見かけることができます。(左は他事業者の導入例:京王バス)

なお本来らくらくステップ車での導入を計画していた都営バスでは、納入車両をこの中型長尺車へ変更したことによってH代車全車をノンステップバスで納入することができたそうです。

こちらは日産ディーゼルの中型長尺車、日産JP。渋谷営業所には配属されていませんが、日野HRと共に全車ノンステップ化に貢献した車両です。
(江東営業所在籍のグリーンアローズ仕様車)

●仕様車の変容
F代車まで行われていた行先表示脇の青色塗装もH代車からは一般車と同じ黒になり、一般仕様車と都市新バス仕様車の差はヘッドマークがあるかないかだけの差になってしまいました。これはコストを抑えるために全車が同じ仕様で発注された為と思われます。一般仕様車のグレードが高くなってきていることもありますが、全盛期の頃と比べると趣味的には少しさみしい感じがしますね(^^;
H218、H219、H220はグリーンエコー仕様、H221、H222、H223は一般仕様で、同じ車両が納入されています。

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